SBS DC ブレーキパッド

装着するのに二手間。三手間。走り出しても一手間。

 

あまり話題にならないようなので少し触れてみることに。
バイクではカーボンパッドはあまりメジャーじゃないですね。
ブレーキパッドの成分がローターに皮膜(トランスファーフィルム)を形成するという変り種のパッド。
これによりパッドとローターの磨耗を減少し、かつ制動性能を上げてくれるのだそうです。

装着するにあたってはメンドクサイ工程を踏む必要があります。
最初はそこまでシビアにならなくても・・・という思いもありましたが、理屈を知ればそうも言ってられません。
まずローター表面をサンディングパッドで研磨。
それが済んだらキャリパーにパッドを取り付けて、ならしと熱入れをします。
ここでトランスファーフィルムをローターに形成するわけですが、この作業がすごく難しいというのがわかったのが装着後にサーキットを走った直後のこと。
フィルム層が無駄に厚すぎてムラがあったのか、走行中にブレーキローターが曲がったかと思うほどのジャダーが発生したのです。
これはしばらくするとフィルム層が適度になったため今では解消されています。
翌日ツーリング行くからといって“買って来て角をヤスリで面取りしてポン”という気軽さはありませんね。

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そもそも代理店のキタコが本家の説明文を丁寧に直訳してくれている通り、このパッドはサーキット用です。
どういうことか具体的にいうと、まずそこらへんを走る程度でのスピードでは必要な熱量に達しないため、制動力は安いオーガニックパッドより劣ります。というかビックリするくらいに止まりません。
ホームストレートから第一コーナーに飛び込むようなフルブレーキングをしないと本領を発揮しないのです。
なのでピットレーンからコースインする間は、少しでも熱を入れるためにブレーキレバーは軽く握ったままです。
ピットレーンから私の後ろに付いたライダーは、「なんでこいつブレーキ引きずってるんだ?」と不振に思うかもしれません。
フルブレーキングすることが前提なので、たとえサーキットであっても手を抜いて走ってると熱が逃げてしまい、コーナーに入る際に怖い思いをします。これは体感済み。
おかしな例え方ですが、リズミカルに乗れている時にはすごく良く効いてくれて、ダラダラ走ってるとあまり効かないような、そんなパッドです。
公道ではおのずと安全運転になりますが、それはそれでいいのかもしれません。
峠で膝出して・・・とかおやめなさいってことです。

耐久レースを主眼に開発されたという謳い文句は伊達ではないようで、もちは良いようです。
またガンブルー色に染まったローターは見ていて美しいです。

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とっつきにくさと初期の慣らしで印象が悪くなる傾向からか、評価はいま一つのようですが個人的には次もこのパッドにすることになりそうです。