軽トラにバイクを積む方法(改定)

 

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【バイクをトランポに積載する】という行為。
プロやサーキット熟練者からすれば楽勝でしょうけど、始めての人からすれば分からないことだらけで大きな不安要素です。
下手をすれば大切な車両を壊してしまいますし、怪我をする可能性もあるでしょう。

難易度はトランポの車種とバイクの種類の組合せで変わります。
NSF100等の様な軽量なバイクならさほど苦労することもないでしょうけど、リッターSS級となると難易度は桁違い。

一方トランポ側で難易度を左右するのは室内空間の広さはともかく、やはり床下地上高の高さでしょう。
言うまでもなく、低いほうが積み易く、高くなるほど難易度は上がります。
床下地上高を車種別に挙げていくと

  • ステップワゴン:約440㎜
  • N-VAN:約525㎜
  • ハイエース:約620㎜
  • キャラバン:625mm
  • 軽トラ・軽バン:約650~660㎜

いづれも車種の個体差や年式・グレードによる差異はありますが、定番のトランポ群と比較して軽トラは床下地上高が高めです。


ここでは軽トラにリッターSSを載せる一例を紹介します。

積載

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ラダーをセットします。
折り曲げ部に支柱がある安いラダーレールの場合、その高さは地面より数センチ離すように調整します。
絶対に接地させないでください。ラダーが外れます。

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ラダーに向かって一直線上にバイクをアプローチします。
フロントタイヤをラダーレール中心に当ててスタンバイ。

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半クラでバイクを前進させます。この時エンストしないようにアクセルワークと半クラで調整します。
一気にバイクを進めようとすると危険ですので、後輪がラダーに乗る手前で一呼吸置いてそこから更にバイクを進ませるといいでしょう。
後輪が荷台に乗ったらバイクが完全に荷台に納まるように小刻みに切り返します。
キルスイッチでエンジンを停止。イグニッションを切るのを忘れずに。
ギアは1速のままにしておきます。

荷台の左前と前室の隅にフロントタイヤを当てるのが定番のようですが、私はそこまでやりません。
最近は前室に当てることもしなくなりました。
ハンドルを完全に左に切り前室に当てた状態でタイダウンベルトを引くと、ハンドル周りに悪影響が出そうだからです。

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固定

プロはロープワークで固定しますが、サーキットに来る人はそのほとんどがラチェット式タイダウンベルトを使います。スライドベルトでは十分なテンションがかけられません。(ちなみに写真に写っているタイダウンベルトは一応「トラック使用不可」となっています。フックの形状がトラック荷台のフックとは相性が悪いからです。)
必要なベルト本数は2本から4本。私は4本使います。2本でも十分なのですが万が一のことも考えて片側2本ずつとしています。

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タイダウンベルトをサポートするアシストストラップはあれば便利ですので是非用意しましょう。

 

サイドスタンドがある車両の場合、左側からベルトをかけます。
この時はベルトが外れない程度でテンションはかけません。

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次に反対側からベルトをかけて、車両ができるだけ垂直付近になるまでラチェットで絞めていきます。この時、サスペンションが沈み込んでいくのが確認できるはずです。

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再び交互にテンションを確認しつつテンションをかけていきます。
最終的に車体はほぼ垂直に起き上がることになります。

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これで左右均等のテンションと、車両は下方向に荷重がかかることで安定した固定ができます。

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サイドスタンドは荷台から離れているのが正解です。

スタンド側左側からタイダウンベルトを思いっきり引っ張るというのを見かけますが、路面凹凸の衝撃でベルトが切れたり外れる危険性がある上に、バイクを痛めることになるのでやらない方が賢明です。

降車

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やってみて初めてわかることですが、乗せるより下す方が何倍も難しいです
特にリアタイヤが太いリッターSSの場合は、タイヤがラダー中央に乗っているか確認し辛いことで緊張が走ります。左右にマフラーがある場合はもうほとんど見えません。
バイクをラダー軸線上に合わせておければよいのですが、軽トラの場合はバイクが斜めに乗っているためままなりません。
慣れないうちは誰かに見てもらうのが一番。フチ有りのラダーを用意するのもいいでしょう。

 

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軽トラに使うラダーレールは爪付が絶対条件です。
軽トラの荷台後部にラダーを固定できる箇所は案外ないものです。
他のWEBサイトでベルトを使用した固定方法が紹介されていますが、どれもこれも横方向へ簡単にずれたり、積載時にリアタイヤが乗りかかった瞬間にトルクで吹っ飛んでしまうような方法でした。

 
備考

積載する際は燃料タンクの残量は少なめにしておくと重心が安定します。
タイダウンベルトを先にかけてしまうと他の荷物が乗らない場合があります。
タイダウンベルトは1年ごとにチェックし綻びがあれば即交換しましょう。
積載後はしばらく走った後に一旦停止してチェックすることを忘れずに。