ドゥカティ・レッドの塗料

999Sの修理をする際に困ったのは「色」のことでした。
ドゥカティで使われているロッソレッドなる赤色の塗料はどこで入手できるのか、どこを調べてみても情報がないというのはちょっと予想外だったのです。
世界で一番ドゥカティが売れている我が国ならオールペンの情報ぐらいあるだろうと踏んでいたのに拍子抜けです。

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一言で赤と言ってもいろんな赤があります。
安い赤は文字通り安っぽいですし、高い赤は高いだけあって高級感があります。
絵具の世界でも普通の赤とカドミウムレッドでは値段が5倍ほど違うし。
今は違うのかな。

今回はほとんどオールペンだったので入手しやすい赤系の色を選んでもよかったのですが、それではフレームに塗られている赤と同調できません。アッパーカウルも純正品を入手しているので、できるかぎり色はオリジナルに近づけたい。

そのアッパーカウルですが、事故で破損したアッパーカウルの破片を観察すると下からプラサフ・黄色・赤色という2コート塗装がされているのことが判明しました。
「果たしてドゥカティの純正パーツは全て2コートなのか」
店に聞いても明確な回答は得られなませんでした。
私の999Sは燃料タンクの塗装といい、アッパーカウルの塗装といい、なんだか不明確な点が多いです。

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そもそもドゥカティの赤は年式ごとに微妙に色が異なるというのです。まるでコルナゴビアンキのチェレステカラーのような話ですね。
自転車フレーム工房で職人がその日に合わせて塗料を調色して、一品一品手作業で色を吹き付けているならともかく、小規模とはいえ世界に名の通ったメーカーで、そのようなアナログな品質管理がされているとは思えないのです。コルナゴビアンキの名誉のために補足しますが、一品一品バラツキがあるのは逆に価値向上になっています)
そうは言っても赤は退色しやすい性質上、新車であっても工場から出荷したばかりの車両と、在庫で暫く時間が経った車両との間では微妙に色も異なってきても不思議ではないのでしょう。
それはそれで、では一体どの程度の塗料を使ってるんだ、ということになるのですが・・・。

一番確実なのは、手元にある純正パーツを塗料業者にサンプルとして提示して塗料を調合してもらう事です。
しかしそれでは調合料金が加算されるので料金は跳ね上がります。それは最後の手段だ。

色々探し回った結果、フェラーリ用に調色された塗料を使うことにしました。

 

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もちろん、プロの目からすれば差異はあるのでしょうけど素人目にはほぼ同じに見えます。上部が純正カラー、下部が塗装したサイドカウルです。
実際フレームに入った傷にタッチアップしてみたところ、傷跡はほとんどわからなくなりました。

素人でもここまで塗りこめたら上出来かな。

f:id:moto-roo:20191225094223j:plain使った塗料の種類は1液性のウレタン塗料。
2液性の後から開発された新しい塗料ですが、長所もあれば短所もあり、一概に2液性より優れているとは思えませんでした。
1液性はプロの板金・塗装屋さんが使う分にはメリットがあるでしょうけど、素人がDIYで塗るには従来の2液性の方が使いやすいと感じます。

 

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アッパーカウルとフレーム以外はマフラーカバーまで全塗装しました。写真はシートカウルが修復した純正ですがその後はDelight製のFRPに変更しています。
それも含めてアッパーカウルとウィングは純正、フロントフェンダーは純正カーボン製、その他は全てDelight製のレース用FRPカウルを含め全塗装。
自分でもよく頑張りましたねとほめて遣わしたいです。
イッパイ失敗していますが・・・。リセールはガタ落ちですね。