足回りのメンテナンス

腰痛の原因ともなる足回りのメンテナンス。
本気で油圧リフターを導入してやりたくなる瞬間です。
サーキット走行後は必ず実施するんですが、都度腰痛が発生するからです。

今回は毎度おなじみのフロントブレーキの掃除とフルード入れ替え。
そしてみんな大嫌い、フロントフォークのオイル交換と油面・粘度調整です。

 

ネイキッド仕様になってるTL1000SSはフロントフォークを外すまでの工程は実にシンプルなのですが、フルカウルの999Sだと多少げんなりします。
999はフルカウルモデルの中では超簡単な部類なんですけど、メンドクサイことには変わりなし。
フレームスライダー外して、ベリーパン外して、サイドカウル外して、アッパーカウル外して、エアダクト外して・・・ほら、考えるだけでメンドクサイ。

ところでフロントフォークを外すまでもなく、トップキャップは季節ごとに緩めてフォーク内の気圧をリセットした方がいい、というのは意外と知られていなかったりする。
冬にトップキャップが絞められた場合、真夏では間違いなく加圧されている。
まぁそこまでシビアにならなくても・・・というのであれば構わないけど、セッティングは勝手に変わってますよ、ということです。

ともかくも、減衰調整がついているようなトップキャップを取り外す場合は特殊工具が必要になります。特にKYBとかSHOWAとか。
オーリンズの場合はそうでもないのですが、スプリングレートを高くしてるとやっぱり必要。

で、こんなものを作っていたりします。

端材で作ったスプリングコンプレッサーです。
両端のボルトをスプリングカラーの穴に引っ掛けて、レバーを押し下げるようになっています。

ガス封印タイプだったり最新のフロントフォークには使えないかもしれませんが、それ以外のコンベンショナルな倒立フォークになら使えると思います。
押し下げた後に固定するのはどうするかというと、股にはさむかタイダウンベルトを使うわけです。まぁほとんどは股下で固定するだけで事足ります。

この自作工具の素晴らしいところはですね・・・油面調整をする際にこうして仮固定することができるんですわ。
たまたまそうなった、とか言わない。
全て計算済みなのです、角度とか。

フロントフォークがらみの特殊工具といえばこちらも必須です。

組み立てとエア抜きをする際に、インナーロッドを保持するための特殊工具です。
12㎜ 1.25ピッチのボルトと長ナットに適当な長ボルトを溶接して作りました。
針金を使っている人が多いようですが、作業性は圧倒的にこちらが上。
エア抜きもつまむことなく手づかみできる分、楽ですし手も汚れません。
長ナットに開いている穴は、エア抜きの際にエアとオイルを逃がすためのものです。

ブレーキフルードは都度交換。
というより吸い出して入れ替えというべきでしょうか。

強制入れ替えの図。
コンプレッサーあるならバキュームで吸い出すのが手っ取り早いです。
吸い出したフルードを再利用するか否かは状況次第。
捨てるのはもったいないんですがね、気分的にね。

この方法の良いところは、ピストンを完全に押し戻し、キャリパー内にエアが残る空間がほぼない状態にした状態でフルードを流せるということ。さらに、キャリパーをエアが抜きやすいポジションに持って行きやすいということです。
レバーとブリーダーを同時に操作する必要がなく、フルードの残量の確認も容易です。

足回りに使うグリスはこんな感じ。というか、これ以外は持ってません。
あとは小さなグリスガンぐらい。

小さい面相筆はキャリパーピストン表面にグリスを塗るときに便利です。
カップグリスの蓋から飛び出ているのは平筆です。
これは海外のレストア業者の現場の写真を見てマネたもの。
グリスを塗るときは指を使う人が多いと思うのですが、ボルトや可動部に塗布する場合はこっちの方が合理的です。

ここまできても、まだメンドクサイと感じること多々。
やっぱりリフターか?
まだ天吊りできるだけマシなんだろうけど。